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2022/12/10

Lenovo G570 次世代WiFi6E対応(AX210)カード換装

 私の愛機Lenovo G570のWiFiカードを、2015年に6250そして2020年にAC7260と換装してきました。

2年前の「Lenovo G570 Intel AC7260 WiFiボード換装」搭載時にG570へ施した「ホワイトリスト無効化」が必須です。
つまり、今回の記事はG570改へのWiFiカード換装の記事です。
ホワイトリスト無効化していないと、カード取付けても認識されませんのでご注意ください。

 

前回AC7260カードへ換装して大変満足して使ってきていましたが、このところWiFiが時々切断→再接続が起きて、最終的にはチャンネル幅を20MHzにすると安定するけれどリンク速度が落ちるので不満がでてきました。
(貧弱なルーター使っているのでその可能性もあります。今後ルーターを交換した時にレポートしたい思います)

最近のWiFiボードを見ているとWiFi 6という第6世代の規格に対応したカードが出回っています。しかも日本もやっと解禁したWiFi6Eという拡張版に対応したものがあるようです。

G570改に載せられる下記MPE-AXE3000Hは、miniPCI-Eタイプのカード(ここ大事!)にintel210Xチップセットを搭載しWiFi6E対応と記載があります。
ちなみに、「LenovoおよびHPラップトップとは互換性がありません」と記載されていましたが、我がG570改にはホワイトリスト無効化しているのでここは無視して、人柱覚悟でやってみたいと思います。

MPE-AXE3000H(Eが付かないMPE-AX3000Hがあるので注意←6Eではない)
WiFi 6E 2.4G / 5G / 6GミニPCI-EWifiカードIntel AX210 2974Mbps Bluetooth 5.2 802.11ax MU-MIMOラップトップWindows10用AX200ワイヤレスアダプターより

MPE-AXE3000H amazon商品ページ



miniPCI-EのカードタイプがG570には必須で、同じものはamaz〇nや楽〇などに出品されていて、中国のAliEx〇ressにも同じようなカードが並びまるで中国仕入れ→国内転売の様相です。楽〇がamaより1k円ほど高そうです。←2022/12/5現在

上記のものは、発注後すぐに入荷しました。
リスク承知と入荷まで待てるなら国内価格の5-7割程度で入手できるAliを使ってもいいと思いますが2週間ほども待てない性格なので・・。
いずれも国内の技適を取得してない物と思いますので注意が必要です。今回は実験と言うことで。

 


カードは郵パックでのポスト投函で到着。注文時に記載がなかったアンテナが同梱されていました。このアンテナは使わないので未開封です。


さて、G570改に搭載していたカードと換装する前にAX210最新ドライバーをダウンロードしておきます。
WiFi用(64bitと32bitの2種類あるので注意)とBluetooth用(一本化されている)の2本です。

https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/download/19351/windows-10-and-windows-11-wi-fi-drivers-for-intel-wireless-adapters.html

https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/download/18649/intel-wireless-bluetooth-for-windows-10-and-windows-11.html




AC7260の時と同じようにアンテナケーブルを先に外して、ビス一本で止まっているので内部に落とさないように注意して取り、カードを交換して逆の要領で取り付けします。

交換自体は何も問題なくただ差し替えるだけです。
AC7260の時にはピンのマスクをしましたが、今回はそのままでも行けました。

電源を入れて交換前にダウンロードしていたドライバーをインストールします。
問題なく普通に進んでいきます。
AX210ドライバーでは途中で利用する国を聞いてきます。
Bluetoothドライバーでは「バージョンをアップデートします」とメッセージがでます。
これはVer4 ->5.3へのアップデートです。


デバイスマネージャーを開きドライバーのインストール状況を確認します。






ちゃんと換装出来ました。

ルータ側は同じ(WiFi5 11acタイプ)でも接続状況は安定しており時々切断→再接続の現象がなくなり、スピード計測サイトの数値も向上したのでインテルの最新チップの効果があったのだろうと思いました。

これからルーター側もWiFi6または6Eへ対応していけばそれなりに速度向上が見込めます。
今後、技適対応カードが出てくるのが楽しみです。

取り敢えずは、WiFi6(11ax)の2.4GHzや5GHzのパフォーマンス効果を享受していきたいと思います。

参考:11ac(Wi-Fi5) vs 11ax(Wi-Fi6)パフォーマンス対決 【検証結果を大公開!】

 

※Windows10では11axの6GHzの通信が出来ないとマイクロソフトからアナウンスされているようです。今後の動向を見ていきたいと思います。
(もしかしたらG570改をWin11へ ・・かも)


(2022/12/12:記事の後半を修正加筆しました)

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2022/07/08

バルーン・フライト・サポートBFSは10周年

バルーン・フライト・サポートBFS 10周年記念特集(10年の軌跡)

 Balloon Flight Support(BFS)の着想から10年経ち、なぜこれを作ったのか?何ができるのか?その軌跡をたどります。

BFSの10周年記念のページへリンクします。

https://www.hab.dynu.net/10th-anniversary.html

(画像をクリックしても同じ所へリンクしています)



2022/04/21

ブルーツース・オーディオ・レシーバ(Bluetooth Audio Reciver)モジュールを使う

 旧式のオーディオ・ミニコンポでPCやスマホから楽曲を流したくて、Bluetoothオーディオレシーバーのモジュールを使って1台当たり400円(税込)で接続した話です。
モジュールをFRISKケースに入れただけで、特段の回路を起こして作成したわけでなく技術的な説明をする要素も無いです。

Bluetoothオーディオレシーバーのモジュールが5個で2,000円(税込)を購入。
直ぐに到着。

..

 

aliとか他を探せばもっと安いものがあるかもしれない。

 

モジュール基板には、電源のUSBコネクタとオーディオ出力ジャックのほか基板には直接取り出せるようにランドパターンがありましたので、外付けも組み込みでも楽にできます。



 



 

 モジュールの寸法は30mm x 30mm x 7mmで、この大きさがFRISKのケースにピッタリでした。なお、基板の底面がフラットで余計なものが出てないのがいいです。


モジュールの基板の厚み(2mm)分だけフリスクのケースを削る必要があります。
フリスクのケースは薄いのでカッターで切り取り紙やすりなどで平らにすれば難しくないでしょう。
電源のコネクタ部分とイヤホンジャック部分もカッターで切込みを入れて削っていきます。




 

ケースのフタを付けたところ

 

モジュール自身の調整や設定はありません。
電源はUSB micro-Bタイプ 5V 使わなくなったスマホなどのACアダプタなどが使用できます。
オーディオ出力は3.5ΦステレオプラグでLINE OUT相当です。ステレオアンプのLINE INなどに接続します。

電源を接続すると、すぐにブルーのLEDが点滅し音声で'Bluetooth --'と応答があります。
また、端末とBluetoothで接続すると'Bluetooth connect --'と応答があります。


初回だけ、スマホまたはPC側のBluetoothとペアリングを行います。
スマホを例にすると
BluetoothをONにしてデバイスを検索すると'JH-BT'という名称が探せます。
「接続済み」と表示されればOKです。
スマホとBluetoothで接続すると'Bluetooth connect --'と応答があります。


なお、'JH-BT'と初期値が同じ名前のため複数のデバイスでは判別付かないので'JH-BT2'のように接続のデバイスごとに名前を変えています。





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2022/01/12

ONKYO CR-185II 表示部が暗くなったので修理した

 ONKYO CR-185IIを日常使いして数年前から表示が少しづつ暗くなって表示部の曇りと思い、その内に清掃すればいいやと高を括っていました。

最近になって更に暗くなり操作に支障が出てきたので重い腰を上げてやってみたところ、簡単ではありませんでしたが正常に戻りました。



まずは、前面パネルと基板を外して蛍光管や茶色のフィルターそしてパネルのアクリル板を拭いてみましたが改善しません。

その後点検を進めたところ、蛍光管用の-27V電源が-10V程度と異常値でした。


結果は電源部の電解コンデンサの容量抜け!!!!!。
見た目は変わらず。




以下、分解の手順は皆さんがネットで紹介されていますのでそちらを参照なさってください。

ここでは、ポイントや注意点を掲載します。
(写真には清掃前のホコリ等が残っています)

まずは、電源部の部品が取り換えられるところまで分解していきます。
後面のネジ、天板のネジを外します。大半のネジが同じなので付け忘れで残らないように注意してください。


メイン基板を取り外します。ポイントは数種類のケーブルや直結コネクタに気を付けて外します。

写真右下の白色のフレキケーブルは垂直に引き抜きます。(フレキは鋭角に曲げない。両端を持って上にあげるようにして下さい)

写真上部の基板直結のコネクタは基板と基板の間にマイナスドライバを軽く入れて回しコネクタが浮いてきたら基板を引けば外れます。

黒色のフラットケーブルは差し込んでいる箇所を押せばロックが緩み外れやすくなります。

ちなみに-VP(-27v)のポイントが-10vとなっていました。





電源基板はトランスで固定されているのでこの4ヶ所の黒ネジを外します。写真右下のネジには金属のスペーサーが付いていました。




点検の結果 C921 100μF /35v の電解コンデンサが容量抜けしていました。





コンデンサは C921 100μF/35v が容量抜け(実測20μF程度)のため交換して正常表示となりました。



上の回路図は、CR-185II そのものではありません。
ネットで色々と探したところ、海外のサイトに CHR-185X のものを見つけたので参考にしました。 

CHR-185X  ONKYO SERVICE MANUAL

上のサイトは消えていたので下を貼り付けました。

https://www.electronica-pt.com/esquema/audio/onkyo-audio/onkyo-chr-185x-5885/







2021/08/07

Raspberry Pi OS(64bit) HDMIモニタが無いと起動しない

 


 Raspberry Pi OS (64bit beta test5/27版)をRaspi3Bに、インストール直後からHDMIモニタをつながずにSSH接続し運用しています。

最近(2021/8/5)のapt updateしたところ、HDMIモニタをつながないと起動してくれなくなりました。
HDMIをつないで起動した場合、ローカルモニタでは起動状態を確認出来てSSHでもつながりますが、HDMIをつながずに電源投入するとpingすら通りません。

 アップデートされたライブラリは次の通り

Upgrade:
libkrb5-3:arm64 (1.17-3+deb10u1, 1.17-3+deb10u2),
libraspberrypi-bin:arm64 (2+git20201022~151804+e432bc3-1, 2+git20210719~113532+97bc818-1),
libgssapi-krb5-2:arm64 (1.17-3+deb10u1, 1.17-3+deb10u2),
libraspberrypi-dev:arm64 (2+git20201022~151804+e432bc3-1, 2+git20210719~113532+97bc818-1),
libraspberrypi-doc:arm64 (2+git20200813~095940+f73fca0-1, 2+git20210719~113532+97bc818-1),
linux-libc-dev:arm64 (1:1.20210527-1, 1:1.20210805-1),
libsystemd0:arm64 (241-7~deb10u7, 241-7~deb10u8),
libk5crypto3:arm64 (1.17-3+deb10u1, 1.17-3+deb10u2),
udev:arm64 (241-7~deb10u7, 241-7~deb10u8),
libudev1:arm64 (241-7~deb10u7, 241-7~deb10u8),
raspberrypi-kernel:arm64 (1:1.20210527-1, 1:1.20210805-1),
raspberrypi-bootloader:arm64 (1:1.20210527-1, 1:1.20210805-1),
libkrb5support0:arm64 (1.17-3+deb10u1, 1.17-3+deb10u2),
systemd-sysv:arm64 (241-7~deb10u7, 241-7~deb10u8),
libpam-systemd:arm64 (241-7~deb10u7, 241-7~deb10u8),
systemd:arm64 (241-7~deb10u7, 241-7~deb10u8),
libraspberrypi0:arm64 (2+git20201022~151804+e432bc3-1, 2+git20210719~113532+97bc818-1)

 

 バックアップから直近に戻してみると、HDMIモニタなしでも起動するので、今回のupdateによるものと思われます。
ググってもズバリがないので、config.txtのHDMI関係を当たってみました。

SDメモリのconfig.txtを変更して、再起動します。
結果的に、hdmi_force_hotplugを生かすことで上手く行きました。

 
hdmi_force_hotplug=1   行頭の#コメントを外す

 

 このフラグは、HDMIモニタが接続されていない時の画面がコンポジットになりVNC経由での操作時などに設定変更することが多く記載されていますが、今回の事例のようにSSH接続時にもコメントを外す必要がありそうです。


 

 

2021/06/27

GPSパッチアンテナへ外部アンテナを取付ける

 GPSモジュールのパッチアンテナへ外部アンテナを取付けて受信感度を上げる実験です。
結果、受信レベルがアップし常時12~15個の衛星から受信出来るようになりました。






パッチアンテナタイプのGPSモジュールを屋内で使うと、当然衛星からの電波が遮られて上手く受信できません。
屋内では天頂の衛星どころか、窓が鉄線入りや防犯用の格子がある窓際では全くFIXせず現在地も表示しません。
これでは、GPSモジュールを使ったテストすら出来ません。


これは10年ほど前に作った当時出始めたMT3339チップを搭載したPA6Cモジュールを使ったロガーです。
これはこれで、PA6Cモジュール内にロガーメモリを搭載していたので、モジュールに電源さえ供給すればロガーになる優れもので感度もほどほどに良かったと記憶します。









さて、このままPCに接続し屋内の防犯用格子+鉄線入り窓の部屋ではGPS衛星のシグナルが全く入ってこず、暫くはUSBケーブルを延ばし窓の外にぶら下げたりしていましたが、さほど長く伸ばせません。

秋月電子の外部アンテナが使えないか実験してみました。
この外部アンテナは、アンテナなしのモジュール向けの外部アンテナで、LNA(帯域アンプ)内蔵のためDC2.5V-5Vを送り込む必要があります。



PA6Cモジュールにはパッチアンテナだけで他にアンテナ入力がないので、アンテナで受信した電波を再度パッチアンテナの所で電波を飛ばしてやれば受け取れるという考えです。
ケーブルの終端からDC5Vの供給と数cmのリードを付けてパッチアンテナに向けての結合アンテナにします。
GPSの周波数範囲は1100MHzから1500MHzの間ですので、各パーツをどの程度にすれば良いか探ってみることにします。




スケッチはこんな感じです。
コイルは50nHで、0.29mm径のポリウレタン線を爪楊枝に8ターンほど密に巻いて解けないように半周ほど耐熱テープ(ポリミドテープ)で固定しました。
ポリミドテープは特に意味はありませんが、コイルの解け防止と半田付けの際にセロハンテープだと融けるので。
最初は500nH程度のチップインダクタを付けても受信出来ましたが、コイルの方がレベル的に安定となりました。
直径2mm 8T 空芯コイル





実装は写真のようにしました。パッチアンテナとの結合アンテナ部分は割と適当です。
結合アンテナ部はJの字に曲げていますが適当です。

パッチアンテナの真上に密に結合する必要はありませんでしたけど、すぐ横に置くなど数cm程度なら少しラフなようです。




外部アンテナに内蔵のLNAで増幅されて、再度パッチアンテナに飛ばすため回り込みで発信する可能性が大いにあります。
また、インピーダンスマッチングなどお構いなしなので不要輻射とか考えると周囲にばらまきたくないので金属ケースで囲んでしまいました。
これは、FRISK タブレットのケースです。こんな時のために取っておいたものが役に立ちました。





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2021/06/11

ブラインド電動化に挑戦(4)

 前回、ブラインド電動化に挑戦(3) を掲載しました。

 これまでは Arduino nano を使っての実装でした。
ブラインドの開閉をスマホを使ってのWiFiコントールも計画していたので ESP32 wroom32を搭載した互換ボードを使ってみました。

..



 ソフトの開発はArduino IDEで出来ます。巷にESP32とArduinoの開発環境をググると沢山出てきますので参考にしてください。ここでは省略します。

 

このボードをWebサーバー化して、Web上のupボタン、downボタンでブラインドのラダーを昇降させます。
ステッピングモータのコントロールは Arduino の時にやった内容と同じです。

 

まずは、ボード単体の機能チェックをします。基本的には Arduino nano と同じです。
このボードでのビルトインLEDのport#2をチカチカさせてみます(外付けLEDが不要だから)。


 

次に、Webサーバー化してページ上のボタンをクリックすることで、LEDがon/offするかをテストします。

 こちらは Wak-teck(技術で,ワクワク)さんのを参考にしました。
ESP32を使ってスマホからLチカ(LED点滅)する【webserver】


 

 次は、Arduino nano に実装した、ブラインドコントロールのルーチンと合わせて、ボード側に実装したup/downスイッチと、web側のup/downボタンの相互が干渉しないようにルーチンを手直ししました。

なお、本体にもWeb側にもup/downのボタンのみで、再度押すと停止するようにしています。

 ステッピングモータのコントローラーは Arduino の時と違い FastAccelStepper を使いました。
これの方が、Arduino で使えるしステッピングモーターの回転始めと終わりのアクセルワークが素直なように感じました。


 

 WiFi化するにあたり、前回までケースはステッピングモータの固定強度を増すためにアルミケースにしていましたが、このまま組み込むと電波が遮断されてしまうのでプラケースを使うことになりますが、手ごろなものが見つかりません。

暫く、プラケースの物色となりそうです。


WiFi化の手法は「ま~ちゃんの趣味のIT」を参考にさせていただきました。
ESP32による近距離無線通信の実験④ Wi-Fi通信